インターネットの普及とともに、 IPアドレスの枯渇問題が指摘されて久しい。 これまでのIPv4は32ビットなので、アドレスの数は、 IPv4 : 2^32個 = 4294967296個 約42億個である。 そのアドレスをあと数年で使い切ってしまうらしい。 世界の総人口とネットワーク機器の台数を勘案すると、 アドレスが不足するのは時間の問題かもしれない。 そこで考案されたのが IPv6。 128ビットアドレスである。 これがスゴイのである。 IPv6 : 2^128個 = 340282366920938463463374607431768211456個 一、十、百、千、万、と位取りを確認しても、数字が読めない。 それくらいスゴイのである。 その数値はおよそ 3.4×10^38 であるから、 3.4の100兆倍の1兆倍の1兆倍に該当する。 ただ漠然とスゴイとしか言いようがない。 普通に考えれば、使い切れない量のアドレスである。 コンピュータやネットワーク機器だけでなく、 あらゆる物品にアドレスを割り当てたとしても使い切れないはずである。 物品の分子レベルまで個別にアドレスを割り当てたとしても、 たぶんアドレスは枯渇しないだろう。 すべて使い切るには、 毎秒1兆個の超ハイペースでアドレスを消費したとしても 1兆年の1千万倍以上の時間を必要とする。 その時間は宇宙の歴史(約200億年)の5億倍以上である。 もしIPv6でもアドレスの枯渇が起こるとしたら、 そのときは、ネットワークの利用方法に 画期的なアイデアが導入されたときだろう。 そのアイデアによって世の中も大きな変化を遂げるかもしれない。 想像もつかないけれど、その場に立ち会いたいものだと思う。
by hikihitomai
| 2009-10-31 17:05
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