すっかり寒くなった。 早朝、自宅から見える畑は真っ白。 一面に霜が降りている。 黒い地面は見えず、雪のような白さ。 とても明るい。 まるで古今和歌集の世界である。 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪(坂上是則) (概略)明け方に外を見てみたら、 有明の月が照らしているかと見間違えるほど明るかった。 吉野の山里に降り積もる白雪の明るいことよ。 この歌にはちょっとした思い出があって、今でも暗唱できる。 その思い出はさておき、川口市民だった頃は霜とは無縁だった。 アスファルトとコンクリートに囲まれていたからだ。 そこで長く暮らしたせいか、霜が新鮮に感じられる。 いい歳こいたオッサンが「霜が新鮮」もないのだろうが、 事実だから仕方がない。 オッサンだけではない。 自宅界隈の子供たちも、見慣れているはずなのに霜に興味があるようだ。 庭先や駐車場にとめてある車のボンネットに、 かわいらしい手形がついている。 私も童心にかえって、手形をつけようかしら。 大人が手形をつけるのでは芸がないから、絵を描いたりしてね。 とても卑猥な絵とか。 ******* ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ「月光」 第一楽章 第二楽章 第三楽章 ピアノ演奏はヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff) 手元をあまり見ずに弾いてしまうところが流石です。 感情過多に陥らず、綿々と弾いた第一楽章が素晴らしい。 第三楽章はちょっと辛かったかも。 いっちゃってるグレン・グールド(Glenn Gould)の演奏はこちら。 第一楽章 第三楽章
by hikihitomai
| 2008-12-16 22:51
| 物見遊山
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