「ハマー&チャンピー」と書くと 「白バイ野郎 ジョン&パンチ」みたいだけれど、 マイケル・ハマーとジェイムズ・チャンピーは白バイとは関係がない。 ふたりは「リエンジニアリング革命」の共同著作者である。 バブル崩壊後、94年頃だったと思うが、日本で翻訳本が売れた。 「リエンジニアリング」は、 業務の流れを抜本的に再構築することをいう。 関連本がたくさん出版され、多くの講習会が開催された。 その割りに「リエンジニアリング」という言葉は普及しなかった。 当時は万能の特効薬のように賞賛されたものの、 急速にすたれ、現在は死語と化している。 似ている言葉に「リストラ」がある。 こちらは幸か不幸か死語となることもなく 一般的な言葉として普及している。 その「リストラ」の言いだしっぺはゴルバチョフ。 ソビエト連邦時代の共産党書記長だ。 その頃の米国大統領はロナルド・レーガンだから、 「ロン&ゴルビー」と書くと、こちらも白バイ野郎みたいだ。 ゴルバチョフが提唱した「ペレストロイカ」は、 英訳されて「Restructuring」になり、 「Restructuring」をカタカナにしたのが「リストラ」だ。 従って「ペレストロイカ」「Restructuring」「リストラ」は、 もともと同じ言葉を指しており、本来は「再構築」を意味する。 この頃話題に上る機会が増えた「ワークシェアリング」は、 「再構築」の中のひとつの形態に過ぎない。 けれど、「ワークシェアリング」も特殊な意味合いだけで、 つまり、誰かの都合の良い解釈だけで、一人歩きを始めるおそれがある。 単に言葉だけの問題で済まないのは「リストラ」が証明済みだ。 ******* ブッカー・リトル(Booker Little) / Opening statement
by hikihitomai
| 2009-01-13 22:52
| 植物
|
ファン申請 |
||