「直葬」という言葉を知った。 通夜や告別式を省略し、火葬場で焼くだけの葬儀を直葬というそうだ。 今、その直葬が増えているらしい。 宗教観の変化なのか、経済的な理由なのか、 中には悲惨な事情もあるだろう。 もともと私は大々的な葬式を望んでいないから、 死んだときは直葬で充分だと思っている。 残された家族にしてみれば、 いつまでも私の死体が居間にころがっていたら邪魔だろうし、 かといって庭に放置すればカラスが騒ぐだろう。 そこで、焼くだけの直葬で済ませてもらおうかと。 通夜も告別式も不要、戒名も墓石もいらない。 遺骨や遺灰はその辺に埋めるなり、ばらまいてくれればOK。 法律に違反しない最低限の手続きで構わない。 そういう考え方である。 人はひとりで生きているわけではないから、 通夜や告別式には社会的な意味合いもあるだろう。 それを承知した上で、直葬を望むのである。 人生最後のわがままを通したいものだと思う。 通常、自分の葬儀のときは死んでいるから、 「焼くだけでいい」と言い残しても願いがかなうとは限らない。 わがままを確実に実行するには、生前葬を主催するしかないだろう。 ただ、生前葬で「焼くだけ」というのは多少問題があるように思うが。
by hikihitomai
| 2010-02-26 01:13
| ねこ
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