猫家族をみていて、ふと思った。 個性の源泉は記憶である、と。 個性は記憶である、と言い切れるのかもしれない。 部屋の中に黒っぽいタケノコが生えたように見えたら、 それは佇むデブゴン(本名:シバ)の背中である。 白っぽいボロキレが落ちているように見えたときは、 仰向けで寝ているデブゴンの腹である。 腹は弱点だから隠すのが動物の習性だと思う。 しかし、デブゴンが仰向けになるのは日常茶飯事。 腹を見せて撫でてくれと要求する。 デブゴンの個性である。 デブゴンは足取りも軽く、タッタッタッタと近づいてきて、ドテッと横たわる。 そして、顔をこちらに向けたまま、体をひねって仰向けになる。 腹を撫でてくれ、と。 その様子を見ていた仔猫1号のトラ君(今年3月永眠)は、 仰向けになることを覚えた。 デブゴンの行動がトラ君の記憶に追加され、 記憶に基づき行動を起こした。 トラ君に、仰向けになる個性が追加されたのである。 1号に続き、2号のエバ嬢、3号テン君にも個性が追加された。 母猫のソラはぎこちなくなく腹を見せるようになったが、 仔猫4号のヤン君だけは仰向けにならない。 やんちゃのヤン君は、マーベリックなのだろう。 追随しないのも個性である。 目つきも悪いし。 そんなヤン君は、私が帰宅すると玄関まで迎えにくる。 かわいいから撫でまわす。 立ち去ろうとすると、にゃおと鳴くからまた撫でる。 その様子を他の猫たちが見ているから、 全員が玄関まで迎えにくるようになってもよさそうである。 しかし、お出迎え猫はヤン君に限定される。 なんだか納得がいかない。 ******* ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson) / Aquarian Moon
by hikihitomai
| 2012-06-23 23:35
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