いつも小説ばかり読んでいるから たまには自然科学の書籍でも買おうかと 本屋で一般向けの宇宙論の本をパラパラとめくった。 何も購入しなかったのは、最初に手に取った本が噴飯モノで、 なんだかガッカリしてしまったからだ。 ビッグバン宇宙論によれば、 「風船が膨らむように宇宙が膨張している」などと書いてあった。 いくら素人向けの書籍でも、それはないだろう。 宇宙が膨張することを考える上で避けなければならないのは、 身近な品物がふくらむ様子をイメージすることだ。 部屋の中で、まあ、広場でもいいけれど、 風船がふくらむ様子を想像すると、どうなるか。 あの本によれば、風船が「膨張する宇宙」である。 では、その風船(宇宙)がある部屋や広場はいったい何に該当するのか。 そういう根本的な問題が発生する。 どうしても風船で表現したいのなら、 膨張する様子を風船の内側から観察することを想像しないとね。 外側で観察するのは、神の視点であり、もはや自然科学とはいえないから。 ******* Monster オープニング / GRAIN
by hikihitomai
| 2012-08-07 21:00
| 物見遊山
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