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肴はご飯



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日本酒の肴について。
旬の食べ物や珍味の話ではない。
最も手軽な肴はご飯、といふ俗な話。

ご飯をひとくち食べてから日本酒を飲むと旨い。
冷や飯でも構はない。
味噌汁かけご飯でもいけるし、味噌汁も肴になる。
味噌汁は温かくても冷たくてもいい。

ご飯も味噌汁も晩飯の残りものだから、
あらためて調理する手間がかからない。
それで、最も手軽な肴はご飯なのである。

誇らしげに披露する飲み方ぢやないね。

普段は、晩飯のとき酒を飲む。
食事が主目的だから飲まないこともあるし、
飲むときは食べながら酒を飲むといふスタイル。
だから肴に困ることはない。

問題は、食事以外で飲むとき。
夜中に音楽を聞いてゐるときなど、
飲みたくなつたら肴を見繕はなくてはならない。
肴がないと酒が飲めないといふ面倒なカラダなのである。

奥さんが生きてゐた頃は、
背伸びしながら「ううう」と唸るだけで酒と肴を準備してくれた。
彼女は酒器を必ずふたつ用意したものだが、
まあ、それはさておき、
今は背伸びをしても何も出てこないから
自分で酒と肴を用意するしかない。
手間のかからぬものを色々と試してゐるうち、
ご飯に辿り着いたのである。

茶碗にメシをよそふだけで肴になる。
あり合はせの惣菜をトッピングするもよし、
味噌汁をかけるもよし。
お手軽、簡単、酒が旨い。

ちなみに、味噌汁はいはゆる白味噌に鰹ダシ。
味噌は控へめ、玉葱を刻んで甘味を出したものがベース。
要は、鰹ダシでつくる味噌風味の玉葱スープである。
それに各種野菜や豆腐などを加へて変化をつけてゐる。

味噌汁にも色々あるから、
酒に合ふものもあれば合はないものもあるだらう。
日本酒の側にも、合ふ合はないがあるやうだ。

日ごろ飲んでゐる酒では、
「苗加屋」純米吟醸無濾過生原酒と
「黒牛」純米無濾過生原酒は、ご飯や味噌汁がよく合ふ。
「獺祭」純米大吟醸50は、ご飯が合ふやうな合はないやうな。
好みの問題と言つてしまへばそれまでだが。


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ジョーイ・アレキサンダー(Joey Alexander)/ Moments notice












by hikihitomai | 2018-12-04 21:00
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