米国のインターネット・ラジオ「パンドラ」にアクセスできなくなった。 訪問者をアドレスでフィルタリングし、国外からのアクセスを拒絶する運用に変更したようだ。 pandora.comにアクセスするとDear Pandora Visitorで始まる画面が表示される。 実は、昨日のビル・エバンスに関する投稿を書くにあたり、 パンドラにリンクを張るつもりでいた。 パンドラで聞いたことがCD購入のきっかけになったからだ。 しかし、現状ではリンクする意味がない。 パンドラは通常のインターネット・ラジオとは異なり、 演奏者を指定できるなどの便利な機能があったので、 自分の好みの音楽を指定して聞くことができた。 頻繁に利用していたわけではないが、 楽しいサイトだっただけに今回の措置は残念である。 調べたところ、背景には「著作権問題」があるようだ。 米国国内向けサービスならOKだけど国外はダメよ、というわけだ。 サービスエリアが国内に限定されるようでは、インターネット・ラジオの将来は暗い。 加えて、著作権料が大幅に値上げされる予定であり、 インターネット・ラジオは存続の危機にあるらしい。 洋の東西を問わず、既得権者の強欲ぶりには感服する。 神話では、パンドラの箱を開けると中から様々な災いがあふれ出した。 あわてて箱を閉じたものの、ひとつの災いを残して、その他の災いはあふれ出してしまった。 閉じられた箱に残った最後の災いは、未来がわかってしまう災いである。 だから人々は、どんな災難に合っても希望だけは失わずに生きていけるのだそうだ。 閉じられようとしている pandora.com に希望は残されているのだろうか。。。
by hikihitomai
| 2007-05-17 21:20
| 物見遊山
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