先日、「サラ・ウォーターズは新作が待たれる作家だ」などと偉そうに書いたが、 新作が出ていた。「夜愁」という。本屋で偶然発見した。 検索が好きな割りに、小説等の出版物は検索の対象としていない。 本屋で物色する行為を含めて「読書」だと思っている。 アナログな性格だ。だから新刊情報に疎い。 読みたい小説のリストを作り、それに基づいて収集するのでは味気ない。 リストの代わりに、メモリーリークの激しい脳みそに記憶して、 漫然と本屋に立ち寄るのが正しい読書だと思っている。 で、レジに持って行ったら、店員が変なことを言う。 「この2冊でよろしいですか?」 2冊持ってきたのだから、それで良いに決まってるだろと手元を見たら、 なんと「上巻」が2冊であった。いいわけねーよ、バカヤロー。 バカはオレか。 「下巻」の山は、上の方に積んであった商品の表紙がクチャクチャだったから、 下の方から抜き取ったのである。 装丁に乱れがないことを確認して満足したのがウカツだった。 下巻の山に上巻が混ざっていたのである。
by hikihitomai
| 2007-06-22 23:13
| ねこ
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