世界的に金融不安が広がる中、某経済学者が堂々と主張していた。 「サブプライムローンに関する金融工学に理論的な誤りはない」 理論は正しいけれど、運用に問題があったと言いたいのだろう。 金融工学がどれ程のものだか知らないが、 炎上する建物の前で、 防火システムは万全だったと主張する馬鹿を見たのは初めてだ。 消火に奔走する米国では「緊急経済安定化法案」の成立を急いでいる。 法案に対する庶民の意見は簡単明瞭。 高給取りのウォール街の連中を税金で救ってやる必要はない、というもの。 感情論といってしまえばそれまでだ。 しかし、来月に改選期を迎える下院議員は、 感情論を無視できないから、一旦は法案を否決した。 その修正案が今日、下院で可決される見込みらしい。 どうなることやら。 本来、金融対策は、 金融システムを健全に機能させるのが目的であって、 個々の金融機関を救済することが目的ではないから、 庶民の感情は、少なくともその方向性は間違っていないと思う。 税金をばらまいて、 個々の金融機関を救済するとロクなことがないからね。 それは日本の住専問題で証明済みだ。 たとえば、農協系金融機関の救済。 本業とは関係のない金融商品に手を出して 巨額の損失を計上したのだから、救済すべきではなかった。 投資に使えるだけの大金があったのに、 本業に使わないのは間違いであったと反省させるべきだった。 損失額は、それを学ぶための授業料だ。 あのとき農協を解体しておけば、 巨大な独占企業に群がる寄生虫が一掃され、 農業に関する積年のアレやコレが (中略)、 昨今の事故米問題だって (以下省略)。 米国の「緊急経済安定化法案」はさておき、 日本国内では麻生内閣が経済対策と称して税金をばらまこうとしている。 対する民主党の経済対策案も大同小異で、寂しい状況。 次につながる種をまくならともかく、 借金を返済するため別の借金をするようなお金の使い方は(以下省略)。 ******* ビーチ・ボーイズ(Beach Boys) / Surfin' USA
by hikihitomai
| 2008-10-03 23:40
| ねこ
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