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柔軟な発想
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以前、中国で段ボール肉まん事件があった。
具に段ボールを混ぜた肉まんがTVで報道され、大騒ぎになった。
結局、捏造報道だったということで一件落着した事件だ。

捏造とはいえ、段ボールを混ぜるというアイディアは、普通は思いつかない。
柔軟な発想というべきか、あるいはそういった発想をしやすい下地があったのか。
下地というのは、たとえば
食品に変なものを混ぜて作ることが一般化していると仮定するなら、
段ボール肉まんを思いつくのも難しいことではないだろう。
そういう意味だ。

その後、毒入り餃子事件も起こったことだし、中国には混ぜる文化があるのだろう。
その文化は中国の専売特許ではない。
国内ではインチキ肉や事故米問題があったから、日本にも混ぜる文化がある。

今般、中国製の乳製品からメラミンが検出された事件では、
それを使った加工食品にまで影響が広がっている。
日本はなぜ輸入禁止措置をとらないのだろうか。

メラミンは誤って混入したのではない。
作為的に添加されたのだから、
その悪意が駆逐されるまで輸入禁止にすべきだと思う。

利益をあげるため牛乳を水で薄める。
希釈された牛乳はタンパク質の含有量が規定値をクリアできない。
そこで、検査をすり抜けるためメラミンを混ぜて偽装する。
水で薄める不誠実と、それを隠すためのメラミン混入。
悪意以外のなにものでもない。

厚生労働省は輸入業者に対してチェックの強化を指示したという。
これまでの検査ではメラミン添加が想定されていなかったという意味が
厚生労働省は理解できていないようだ。

つまり、それが食品であるという前提を覆す細工をする相手に対して、
いくらチェックを強化したところで、
「食品検査」では対抗できないと思うのだけれど、いかがかしら。

中国とはこれからもお付き合いが続くわけだから、
日本も段ボール肉まんなみの柔軟な発想、
あるいはそういった発想をしやすい下地を整備しなければ、
相手に失礼というものだ。
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戸川純 / 夢の山獄地帯
by hikihitomai | 2008-10-21 23:44 | 植物
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