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Blanquiの夢
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宇宙に果てはあるのか?
誰もが一度は抱く疑問だと思う。
私も子供の頃よく想像したものだ。
オッサンになった今でもときどき考える。
脳ミソが子供のままだから。

ニュートン力学では宇宙の果ては定義できない。
宇宙に果てがあるとすれば、
そこにある物質は宇宙のこちら側からのみ力を受けることになり、
果ての向こう側へ押しやられてしまう。
従って、「果て」は「果て」であり続けることができない。
そういう理屈である。

まあ、なんというか、
そういう宇宙観は真偽に関係なくあまり面白くない。
面白さを基準にするのもどうかと思うが、
「宇宙に果てはない」でオシマイでは物足りないのである。
もう少し哲学的な宇宙観、言い換えると、
酒のサカナになるような宇宙観が望ましい。

というわけで、
19世紀、フランスの革命家ブランキ(Blanqui)が
酒のサカナを用意してくれた。
ブランキが獄中で夢想した宇宙観を芥川龍之介が書いている。
「侏儒の言葉」の中にある「Blanquiの夢」と題した一文がそれだ。
(以下、パブリックドメインなので、そっくりそのまま引用)

 「Blanquiの夢」  芥川龍之介
 宇宙の大は無限である。
 が、宇宙を造るものは六十幾つかの元素である。
 是等の元素の結合は如何に多数を極めたとしても、
 畢竟有限を脱することは出来ない。
 すると是等の元素から無限大の宇宙を造る為には、
 あらゆる結合を試みる外にも、
 その又あらゆる結合を無限に反覆して行かなければならぬ。


この宇宙観は、
20世紀半ばに創案された「エヴェレットの多世界解釈」を思わせる。
ただし、19世紀のブランキに量子力学の先見性があったわけではない。
パラレルワールドは誰でも一度は想像するだろうから。

現在、元素は100種類以上確認されているが、
有限無限を考える上では構成要素が60でも100でも同じこと。
「Blanquiの夢」は次のように続く。

 して見れば我我の棲息する地球も、・・是等の結合の一つたる地球も
 太陽系中の一惑星に限らず、無限に存在してゐる筈である。
 この地球上のナポレオンはマレンゴオの戦に大勝を博した。
 が、茫々たる大虚に浮んだ他の地球上のナポレオンは
 同じマレンゴオの戦に大敗を蒙つてゐるかも知れない。


パラレルワールドそのものである。
余の辞書に不可能の文字はないと豪語するナポレオンもいれば、
シッポを巻いて逃げるナポレオンもいるわけだ。

英雄のバリエーションを考えると楽しそうだけれど、
パラレルワールドが愉快とは限らないようだ。
むしろ宇宙が無限であるがゆえの苦しさもある。
「Blanquiの夢」は次のように締めくくられている。

 これは六十七歳のブランキの夢みた宇宙観である。議論の是非は問ふ所ではない。
 唯ブランキは牢獄の中にかう云ふ夢をペンにした時、あらゆる革命に絶望してゐた。
 このことだけは今日もなほ何か我我の心の底へ滲み渡る寂しさを蓄へてゐる。
 夢は既に地上から去つた。 我我も慰めを求める為には何万億哩の天上へ、
 ・・宇宙の夜に懸つた第二の地球へ輝かしい夢を移さなければならぬ。


遥か彼方を見つめるブランキの目には、
無限の宇宙に想いを馳せる自分の姿が映っていたのだろう。
それにしても、芥川龍之介のいう「我我の心の底へ滲み渡る寂しさ」には絶句してしまう。
こうなったら、あとは飲むしかないのである。
by hikihitomai | 2009-09-30 22:40 | 生き物
メガトンパンチ
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唐突にジャイアントロボが脳裏をよぎった。
よぎったジャイアントロボは これ である。

日常的に色々なものがよぎる脳ミソだから、
ジャイアントロボの一体や二体がよぎっても不思議はない。
同時に数千、数万のジャイアントロボが脳裏をよぎれば
多少の不安を感じるかもしれないが、幸い、今回は一体だけである。

脳裏をよぎったついでに、シミジミと感慨にふけった。
必殺技「メガトンパンチ」はその名称が古くなってしまったなあ、と。

メガトン(Mt)は原爆の威力を示す単位であり、
メガトンパンチは強烈な攻撃力を意図した命名なのだろう。
しかし、ギガ(G)が当たり前、テラ(T)も珍しくない今日このごろ、
もはやメガ(M)に必殺技の威光は感じられない。

メガ(M)は、ギガ(G)の1000分の1に過ぎず、
テラ(T)の100万分の1でしかない。
しょぼいパンチである。

なんてことを考えているうち、類似のケースに思い当たった。
遺伝子情報である。
30年以上も前に生物の授業で、
ヒトの遺伝子の情報量は約100億ビットだと習った。
(数値の信憑性に自信はない)

当時は膨大な量だと感嘆した約100億ビットが、
今ではそれほど大きな値には感じられないのである。
高等生物の遺伝子情報にしては、むしろ少ないのではないかと。
メガトンパンチなみに拍子抜けしてしまう。

単位を書き換えれば、いっしょに拍子抜けしてもらえると思う。
100億ビット = 12.5億バイト = 1.25 GB

そう、たったの 1.25GB なのである。
数千円のUSBメモリーに格納して持ち運びができるデータ量である。
パソコンのハードディスク容量500GB(4兆ビット)が一般的な今日にあっては、
1.25GBは膨大とはいえない。

ただし、大雑把な試算だけれど、
1.25GBは新聞5年分くらいのデータ量に相当するから
決して小さな値ではないのであった。
 ※400字詰原稿用紙(800バイト)×約800枚×365日×5年 = 約1.2GB

まあ、そんなわけで、時代に合わせて、
メガトンパンチに代わる名前を考えてみた。
ギガ(G)やテラ(T)では月並みなので
テラ(T)より上の名称がいいだろう、と。
しかし、アンバイがよくないのであった。

SI接頭辞で、テラ(T)の上は1000倍刻みで順に、
ペタ(P)、エクサ(E)、ゼータ(Z)、ヨタ(Y) である。

「エクサトンパンチ」や「ゼータトンパンチ」は語呂が悪い。
かといってジャイアントロボの必殺技が
「ペタトンパンチ」や「ヨタトンパンチ」では笑ってしまう。
それに、そんなパンチで成敗されるとしたら、悪者もやるせないだろう。
by hikihitomai | 2009-09-29 21:51 | 植物
答え合わせ
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4月19日付けの「子供の計算」と題した投稿にアクセスが多いので、
念のため解答を記述しておきます。
出題は こちら

解答 ;
小数点下に9が無限に続く「0.999・・・」を「1」ではないとしたのが誤り。

解説 ;
「0.999・・・」は、ピッタリ「1」に等しい。
なぜか?

等しくないもの同士で検証するとわかりやすい。
たとえば、「2」と「7」では、
二者の間に「3」や「4.004」など、数が無数に存在する。

しかし、「1」と「0.999・・・」の間にはひとつの数も存在しない。
従って、「1」と「0.999・・・」は同じ数である。

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by hikihitomai | 2009-09-28 23:13 | 植物
dancing in your head
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名戸ヶ谷ビオトープ

カーディガンズを聞くんですか?
先日、職場で若者に声をかけられハッとした。
鼻唄で "carnival" を歌っていたのである。

仕事中に鼻唄を唄うのは私の悪い癖である。
ただし、積極的な意志をもって歌っているわけではなく、
気がついたときは歌っているのである。
それが鼻唄の悪質な点。
と、鼻唄自身のせいにして、あとはトボケルしかない。

よくわからないけれど、
仕事への集中度が高いときほど鼻唄が出やすいような気がしている。
モニタを睨みつけて作文しているときなどが危ない。
おそらく、脳ミソの処理形態に問題があるのだろう。

低速プロセッサを並列処理させてパフォーマンスを稼ぐのが脳ミソ。
考え事に集中すると、並列度合も高まり、
品質のよろしくない私の脳ミソは勢い余って
本題とは関係のないプロセスもアクティブにしてしまうのだろう。
そのひとつが鼻唄回路である。
という具合に、やはり鼻唄自身のせいにして、あとはトボケルしかない。

トボケルときの常套手段は目線をそらして、鼻唄を唄う。。。
by hikihitomai | 2009-09-27 22:24 | 物見遊山
彼岸花
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あけぼの山農業公園

by hikihitomai | 2009-09-26 23:59 | 植物
猫の手
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柏駅東口にある 猫の手 で撮影。

連休中に、2回目の訪問を果たした。
頻繁に通いたいものだが、なんというか、
シキイが高く感じられるのね、来年50歳になるオッサンとしては。
仕事帰りにブラリと寄るのもアレだし、
無防備なオノレの姿をさらすことに多少の抵抗もある。

とはいえ、現場では背中を撫で、肉球をぷにゅぷにゅ。
ニャンコの体温がたまりませんなぁ。

うちにも猫家族が欲しいと思いつつも、
生きるだ死ぬだが辛くて踏ん切りがつかない。
かと言って、生きるだ死ぬだに関係なく、
猫カフェでオイシイトコ取りするのも、ちょっと罪悪感がある。
悩ましい。
by hikihitomai | 2009-09-24 22:35 | ねこ
沈黙の春
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「2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する」
今晩の国連気候変動サミットで、鳩山首相が正式に表明するという。

サミットと聞いて、昨年の洞爺湖サミットを思いだした。
執念深いからあのふざけたサミットを忘れないのである。

洞爺湖サミットが開催されたのは2008年7月、
いわゆるリーマン・ショックは2か月後の9月に起こった。

ガンクビ揃えた各国首脳が「何も知らなかった」では世間は通用しない。
金融危機が迫っていたのに、温室効果ガスの排出を半分にしようなどと
50年後の夢物語をホザイテいたのである。

なんてことを思いながらニュースを見ていて、
私は子供たちに偉そうに問うた。
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を知っているか、と。
すると意外なことに子供たちは知っていたのである。
英語の教科書に載っていたそうだ。

食卓を囲み、オヤジが能書きをたれようと思ったのに、
機会を失ってしまった。

ただし、教科書での扱いは、
環境汚染を提起した著作としての「沈黙の春」である。
扇情的なプロパガンダが、
どれほど大きな代償を払ったかについては
記述されていないようである。

レイチェル・カーソンの農薬等に関する検証は十分ではなかった。
危険性を過剰に評価していたのである。
しかし、ときの大統領が「沈黙の春」に感化されてDDTが全面禁止になった。
その結果、何が起こったか?
主に途上国において、マラリアで数百万の命が奪われたのである。

それら一連の事実は、
科学的根拠に基づく取り組みの重要性を教えているとともに、
場合によっては妥協も必要だと示唆している。
曖昧な根拠で容赦のない環境対策を大々的に推進すれば、
マラリアと同じ過ちを繰り返すだけである。

近年ではアル・ゴアの「不都合な真実」が売れた。
扇情的なプロパガンダは「受ける」のだろう。

「不都合な真実」は環境問題を「流行」にした。
その流行によって「沈黙の春」が訪れている。
ここでいう「沈黙の春」は、
レイチェル・カーソンがいう鳥が鳴かぬ春のことではない。
根拠が曖昧な環境対策が幅を利かし、大義名分が異議を封殺してしまう世相。
それが「不都合な真実」がもたらした「沈黙の春」である。
by hikihitomai | 2009-09-22 21:03 | 生き物
柏の葉公園  彼岸花
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秋の5連休は、通常の週末と同じように過ごしている。
連休初日の9/19は、あけぼの山農業公園へ行った。
去年は撮影できなかった彼岸花が目的。
それが一昨日の写真。

帰りは柏高島屋地下2階の酒屋に寄って「黒牛」の無濾過生原酒を買った。
9/19は正岡子規の命日「獺祭忌」なので、
その日に「獺祭」を買うのは芸がないなあ、と。
アマノジャクの私は「黒牛」を購入したのであった。

高島屋の地下1階はいわゆる「デパ地下」。
そこでバッテラを発見。
見かけると、つい買ってしまう。
好きな食べ物をを問われてもバッテラを思い浮かべることはないが、
現物を見ると無性に食べたくなる。
それがバッテラの不思議。

連休2日目の昨日は増尾城址方面へ。
午後2時頃だったか、日立サッカー場のそばを通ったら、
地鳴りのような歓声。
柏レイソルのホームゲームであった。

そういえば、サッカー場近くのラーメン屋が閉店していた。
こんど来たときは食べてみようと思っているうち、
食べる前につぶれてしまった。

連休3日目の今日は墓参り。
1971年、大酒による胃癌で死んだ父は35歳であった。
家庭を極貧のどん底におとしいれた父親は憎悪の対象であった。
当時5年生だった私も今年49歳になり、
憎しみとは別の感情を抱いているが、
それを素直に記すには、もう少し猶予がほしい。

墓参りの「ついで」は良くないとされるが、
ついでに柏の葉公園に行き、周辺をぶらぶら。
彼岸花にアゲハの組み合わせは初めての撮影。
それが今日の写真。

母の許に寄り、茗荷を掘って帰る。
夜はその茗荷と紫蘇の葉、酢飯、わさび醤油で刺身。
酒が旨い。
by hikihitomai | 2009-09-21 19:58 | 生き物
シジミチョウ
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by hikihitomai | 2009-09-20 23:58 | 生き物
彼岸花
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あけぼの山農業公園

by hikihitomai | 2009-09-19 23:28 | 植物